アジアリーグチャレンジマッチ中止を受け、多くの方々から温かい励ましのお言葉をお寄せいただいたこと、心より感謝申し上げます。
開催中止は誠に残念ですが、この状況を単に嘆くのではなく、選手たちのパフォーマンス、スポーツイベントとしての質を高めるための準備期間としてポジティブに捉え直していこうと考えています。
何よりも、こうした逆境でこそ、私たちGRITSのビジョンが試されます。改めてになりますが、みなさまともビジョンを共有させていただければ幸いです。
“「夢」と「生きる活力」に満ちた社会の創造”
横浜GRITSは私たちと関わるすべての方々と「夢」と「生きる活力」を共有し、それらを高め合うことで、社会に貢献してまいります。
ビジョンを達成するためのコアバリューは、以下の3点です。
- デュアルキャリアの浸透
- 冬の横浜を元気にする(地域貢献)
- 競技の普及・発展
以下、それぞれのバリューについてご説明させていただきます。
デュアルキャリアの浸透
横浜GRITSの選手は、全員がフルタイムの仕事を持ちながら、プロアイスホッケー選手として活動しています。これは現在、多くのスポーツ選手の悩みとなっているセカンドキャリア問題に対する、私たちなりの回答です。
「引退した後、何をすればいいのか不安」
「就職はできたけれど、知識も経験もなくて仕事が辛い」
「選手だった頃はみんなが応援してくれて幸せだった、それに比べると今は……」
というような声を度々耳にします。
デュアルキャリアの推進は、日本のスポーツ(特にマイナースポーツ)の発展にとって、極めて重要です。
各企業様と連携してデュアルキャリアを推し進めることで、選手たちの将来に対する不安を軽減し、彼らが幼い頃から追い続けた「夢」を、多くの方々とともに実現できると考えています。
文字通り「スポーツでも一流、ビジネスでも一流」をめざすのがデュアルキャリア。実際に選手からも「優秀かつ熱量の高い人材が集まったGRITSで得た経験は、職場でも大いに活かされます。だからこそ仕事とホッケーが50:50ではなく、120:120になっている」と、その相乗効果をポジティブに評価する声が挙がっています。
また政府として副業を推し進めている西村経済再生担当大臣からも、「兼業・副業によって本業がおろそかになるのではないか』という意見もあるが、本業では感じられない感覚を身につけ、イノベーションや商品開発などにプラスになる。ぜひ促していきたい」とのコメントを寄せていただきました。
選手の所属する各企業様におきましては、デュアルキャリアの取り組みにいち早くご協力していただけたこと、誠に感謝しております。
以下に企業名を記載させていただきます。
- 株式会社セールスフォース・ドットコム様
https://www.salesforce.com/jp/ - 株式会社エコテックグループ エコプロコート様
https://www.ecotec-g.co.jp - 株式会社ドーム様
http://www.domecorp.com - 株式会社ツムラ様
https://www.tsumura.co.jp - 株式会社アクサトレーディング様
http://www.axa-trd.jp
冬の横浜を元気にする(地域貢献)
横浜には野球、サッカー、バスケットボール等のプロチームがあり、スポーツが市民の文化として根付いています。
かつては「KOSÉ新横浜スケートセンターでコクドの試合を楽しみにしていた」という方も多いのではないでしょうか。
バスケットボールとともに冬の横浜を盛り上げるべく、地域を活気づけるさまざまな企画を検討中です。
競技の普及・発展
アイスホッケーは専用の競技場所や道具が求められることから、現段階では多くの方にとって接点の少ないスポーツです。
この状況を変えることが私たちのミッション。アイスホッケーを見たことがない、やったことがない方でも、その魅力に気軽に触れていただけるように、さまざまなイベントを定期的に企画してまいります。
先日、グランベリーパーク南町田で実施したアイスホッケー教室もその一環です。こうした地道な取り組みによって、アイスホッケーの認知度を高め、日本のアイスホッケー界全体を底上げしたい。
また、世界最高峰のアイスホッケーリーグであるアメリカ「ナショナルホッケーリーグ」でも活躍したマイク・ケネディヘッドコーチのノウハウを、日本のアイスホッケーに還元するために、選手を対象としたスクールも実施していくつもりです。
以上、長文となってしまいましたが、横浜GRITSのビジョンについて、ご説明させていただきました。
アジアリーグへの参戦するからには、もちろん目標は「リーグ優勝」。しかしそれ以上に、既存の枠組みに留まることなく社会に新たな価値を提供していくことが私たち横浜GRITSの存在意義です。その実現のために、私たちは後ろを見ることなく、これからも前進してまいります。
みなさま、引き続き横浜GRITSを、どうぞよろしくお願い申し上げます。
GO GRITS GO!